尊厳と言う程の事でもないのですがね、最近の派遣仕事でどうにもいたたまれないことが何度かあったのですよ。
一つは、ベッドメイキング現場でのこと。
仕事も終わり間際に、ベテランのじい様が来ていきなりベッドメイクのチェックを始めやがった。
それで、ダメ出しを受けながら警察学校の寮以来のシーツの引っぺがしをされ、事細かく「ここはこう」と指導された。
ちゃんと教えてもらっていなかったワシとしては内心「もっと早く教えろや」なんて思いつつ聞いていたわけです。
しかし、このじいさんはワシと同じ立場の派遣バイトな訳です。
ワシは何度かのこの現場で専属メイドのおばちゃん達から教えを請うていて、おばちゃん達いわく「スピード」
早く作業をしないと自分たちの仕事が前に進まないと。
そこで、フィリピンの方から裏技を教えてもらった。
今までもたもただった一個のベッドにかかる時間が5分程で済む。
もちろん習ったばかりで、うまくはいかないのだけど、早く出来そうな技であった。
他にもいろいろメイドのおばちゃん達から教わっていたのに、このじいさんのこだわりでその場で全否定されてしまった。
先日のスーパーでの一件以来、ジイさんたちへの言動には要注意と静かに聞いた。帰りながらなんとも言えないモヤモヤが襲ってきた。
もう一つは、設営の派遣バイトでね。
40歳位の元請けから「おじさん」「おじさん」と呼ばれるわけです。
歳だから力無いだろう的な使い方です。確かに歳に関係なく体力には自信がないのですけどね^_^
若い奴らに「おじさん」って呼ばれるのは特に何も感じない。逆に「おじさんに無理言うなよ」などと自虐ネタにしたりもする。しかし、40歳過ぎたおじさんに「おじさん」扱いされるのは、どうにも気分のいいものではない。
派遣の現場で感じるのは、派遣は派遣。
いくら実社会で経験やキャリアがあっても、派遣の現場で発揮するべきものではない。と言うこと。
気をきかすこともない。
ワシは、派遣の現場程度のイベント設営は企画から会場図面・・・運営など何度も携わった。図面を見たら何をどう配置するかはわかるのだが、先走ってはいけない。
元請けの指示に従えばよい。
ただそれだけ。
ただ、ワシは自分の現場でアルバイトや手伝いスタッフをアゴで使ったことはない。
「この手の仕事も用無なのかなぁ」なんてトボトボ歩きながら黄昏の帰途へついた。