ほとほと参ったアルバイト

今日の時点で今後やりたくない仕事の第一位が遺品整理になった。
今日の現場は高台にある昔からの住人が多いエリアにある平家の一軒家。小さな庭、小屋付き、和室が3部屋、台所、バストイレ別。詳細は記載しない。
バイトは4人で組まれていて、いつものように15分前集合。皆さん何度かやったことがある様子。
そのなかの一人が、死臭がすごいといきなり言い出し、今日はやばいかもなどと初っぱなから嫌なことを。。。
確かに風向きがこちらに変わると異臭がする。これが死臭と言うものか?
親の介護や死を経験している儂は、亡くなった方の生前にふと思いを寄せた。
テレビでよくやってるモザイクがらみかと気を張ったけど、中に入るといたって普通。
ただ、寝たきりだったのかやはり異臭はする。それが死臭なのかどうかは儂には分からない。
単なる寝たきりのお年寄り特有の臭いと思いたい。平家の3DK程の家だったが4トントラック2台に満載の量が出た。半分は衣料や布団など主人を失ったゴミである。
古物商をやりたいくらいの儂には古い写真などお宝が見えたが、そこはお決まりでちやんとした古物商が品定めをしている。欲しいとも言えない。
尋常小学校の卒業アルバムがゴミ袋の中から覗いた。今年亡くなった儂の親父と同じ位の方かな。。。と、ふと思った。
家電や家具には、購入日や購入店がマジックで書いてある。几帳面で昭和を生き抜かれた方であろう。
10時から始まった作業もお昼(本音は休みいらないから早く終わりたい。特に今日のような現場は食欲もわかない)を挟み、午後3時には終わった。
5時間の発注で、実作業4時間の日給6,000円。
時給1,500円。なかなか悪くない。
この手の仕事は早く終われば、日給貰ってすぐ帰れるのが嬉しい。予定より1時間早く終わった。

問題はここからである。
やることは引越しと大差ないのだが、遺品整理の場合、誰も物を整理していない。
遺族がいたら、大事な物を取り出した後の処分。そのままの状態。
引越しのように家主が大事に箱詰めしていたりってことはない。
そこで、埃や汚れがべったりと作業着に付き予想外にドロドロ状態になった。
公共交通機関で行き来する儂は、汗や汚れのまま電車に乗ることを躊躇してしまう。この歳になっても途中から乗ってくる娘と同じ位の女子大生が気になる。
ズボンなどいい歳して漏らしたのかと思える程腰から太ももにかけて汗びっしょりでズボン濡れ恥ずかしい。
汗でびっしょりのタオルで作業着に付いた汚れを拭う。汚れが落ちる代りに臭いを広げているようなものだ。
電車の中ては空いていても立っている。座ると背中の汗やお尻の汗で座席が濡れてしまう。
吊革を持って立っていると、前の席に座る若い女の子の反応が気になる。
儂って臭くないかな?

今夜はネカフェに泊まるつもりであったが、この汗を流し、残り香を消すにはサウナに行くしかなかった。また、汗と汚れた作業着などを洗濯したい。
ここ何回かネカフェで過ごして、ソフトドリンク飲み放題やソフトクリーム食べ放題、朝食パン食べ放題などで2kg太ってしまった。何とか元に戻さなばと思っていたら、この仕事で2kgほど痩せていた。
かわりにサウナでは汗が出ない。何せ作業でいっぱい汗をかいている。
それでも汗を流し、リクライニングシートを確保していると残り香がやっぱり臭う。
まるで死臭がまとわりついているように臭い。
寝る前に、もう一度汗を流しにサウナへ。
このような異臭を伴う作業の場合、臭いの元は、耳の裏や首に残ることが多い。全体を洗い流してもほんの少しの隙間からの臭いが鼻につく。いつもと違う自分の臭いに敏感になる。それが異臭ならなおである。

前回のこの会社の仕事は、怪しい建設会社の社長と若い女性の引越しで、途中に飲み物の差し入れもあり気軽に考えていたのが甘かったな。
この時「うちは引越しとかあまりやらないんだよね」と話があり、「展示会などの設営の仕事なのかな。。。」などと想像していたが、見事に外れた。
次は、この会社の発注はよく考えてエントリーしよう。トラック系の方たちにしてはなんだか優しい言葉つかいで小さな声で話をするなと思っていた。
とは言え、この底辺の仕事も量が圧倒的に減って募集案件が少ない。
ワーカー達も受注の争奪戦である。
世の中、人手不足じゃないのか!?
どうも違うな。

画像はイメージですよ。